ユラリトフワリト

ものぐさ狂言回しの雑記帳。

文章表現力をレベルアップさせたいアナタには『感覚表現辞典』がおすすめ

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photo by Amaury Henderick

ものを書くという作業は、脳内にうごめく曖昧なイメージを「文章」という形でアウトプットする、一種の翻訳行為だ。

それ故に、適切な表現が見つからず「なんと言ったらいいものか」と頭を悩ませる瞬間がたびたびおとずれる。己の語彙力の無さ、表現力の乏しさに、心底落ち込む毎日だ。

なんとか言葉をひねり出しても、「本当にこれが適切な表現なのか」とふたたび筆を止める。こういったときはデスクの前でうんうんと唸っていても、一向に新しい言葉が出てこない。

そういったとき手に取るのが、『感覚表現辞典』だ。

感覚表現辞典

感覚表現辞典

 

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などのさまざまな感覚を、日本人はどのように表現してきたのか。近代文学・現代文学・料理の教本などから豊富な用例を集め、分類・整理した、日本人の豊かな感覚表現の辞典。

名文家たちの多彩な表現があますことなく収録されているこの本。
日本語とはどれほどの可能性を秘めているのか。開くたびにため息が漏れ、この奥深い言語のポテンシャルをまったく引き出せていない自身に愕然とする。

この本は、収録されている言い回しをそのままコピーするために使うのではない。

表現に行き詰まったとき、偉大なる先人たちの手本を学ぶことで、必死になって己の言葉をひねり出すための触媒として用いるのだ。

ひまなときにパラパラとめくっているだけでも、蒙を啓く感覚が味わえる。常にデスク傍に置いておくといいだろう。

こういった辞典は、ほかにもいくつかある。 

感情表現辞典

感情表現辞典

 
人物表現辞典

人物表現辞典

 
てにをは連想表現辞典

てにをは連想表現辞典

 
比喩表現辞典

比喩表現辞典

 
例解 慣用句辞典―言いたい内容から逆引きできる

例解 慣用句辞典―言いたい内容から逆引きできる

 

日本語の限界、などと軽々しく口にするほど驕るつもりはない。それでも、字句だけですべてを表現しようという作業には限りがあるのも事実だ。

せめて、言葉の持つ表現力を余すことなく活かせるようになれれば、と願ってやまない。


ごく稀に、パズルのピースがカチリとはまったときのような瞬間がある。
あの、なんともいえない清々しさと脳内を駆け巡る快感があるから、書くという行為はやめられない。

そんなときでも、「もっと良い言い回しがあるのではないか」という疑念が晴れることはない。

前回の記事と同様、ジレンマの先にある刹那の快楽を求め、今日も言葉を重ねるのみだ。

yurafuwa.hatenablog.com